ハーブや精油と医薬品とを併用すると、薬物相互作用が起こることが科学的に明らかになっています。そうなると医薬品の効きめが落ちたり高まり過ぎたりする可能性があるため、注意が必要です。実は野菜や果物、嗜好品にも薬物相互作用は起きることが報告されています。ハーブや精油は作用が穏やかなので重大な事故が起きる可能性は低いと思われますが、プロのセラピストにとっては知っておくべき知識だと思います。
プロフィール
林真一郎
グリーンフラスコ代表。薬剤師。臨床検査技師。東邦大学薬学部卒。調剤薬局勤務を経て1985年グリーンフラスコ設立。東邦大学薬学部客員講師。日本赤十字看護大学大学院非常勤講師。城西大学薬学部医療栄養学科非常勤講師。日本アロマセラピー学会理事。日本メディカルハーブ協会理事長。日本ホリスティック医学協会理事。著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』(南山堂)、『メディカルハーブの事典』(東京堂出版)、『アロマ&ハーブ療法Q&A』(南山堂)ほか多数。