

江戸時代、実は市井の女性たちは化粧水を家庭で手づくりしていました。その知恵と技術の要にあったのが、自家蒸留で取り出す「芳香蒸留水」です。そこに用いていたのは身近な植物や道具。日常の中にあった“香りの文化”を追体験することで、江戸の暮らしに息づく知恵や美意識にも触れることができます。
このセミナーでは、日本ハーブソムリエ協会理事長の川西加恵さんが芳香蒸留水の歴史を紐解くなかで出合った1冊の文献に記されていた、江戸女性の当時の材料を可能なかぎり再現しながら、彼女たちが台所で行っていたシンプルで奥深い蒸留の技法を、実際に体験しながら学びます。まるで時代をさかのぼるミステリーツアーのように、香りを手がかりに当時の女性たちの世界をのぞいてみませんか?
蒸留体験と併せて、不必要なものとして扱われていた時代もありながら、近年その存在がアロマ業界でも注目されている「芳香蒸留水」にまつわるさまざまな文化や活用法も解説していきます。初心者の方も大歓迎、どなたでも気軽にご参加いただけます。

講師プロフィール

川西加恵
日本ハーブソムリエ協会理事長。日本アロマコーディネーター協会認定インストラクター、日本エステティック協会認定エステティシャン、ナチュラルドッグアロマケアアドバイザー。「アロマハウス ラ・メゾンフォーレ」主宰。
卓越した手技に予約が殺到するエステティックサロン、ハーブとアロマの楽しさ、奥深さを学ぶスクール、そしてミシュランの星つきレストランにもハーブティーのオリジナルブレンドを卸すハーブショップなど、アロマとハーブの可能性をとことん追求するユニークなサロンを運営する。
プライベートでは、シーズーをこよなく愛し、「好き」が高じてブリーダーの経験も持つ。犬のQOLを上げるアドバイスをする「ホリスティックケアカウンセラー」の資格も持つ。著書に『とっておき精油とハーブ 秘密のレシピ』『その症状を改善する アロマとハーブの処方箋』『暮らしに役立つハーブチンキ事典』『愛犬のためのアロマとハーブ』(いずれも小社刊)。さらに10月には、〝芳香蒸留水〟に関する新刊を上梓予定。
セミナー概要
日時 |
2025年10月25日(土) |
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会場 | 東京都立産業貿易センター 浜松町館 |
受講料 |
前売券 3,500 円(税込) 当日券 4,000 円(税込) |