

現代人の多くが抱える不調の背景には、「こうあるべき」「何とかしなければ」といった思考や行動のクセが深く関与しています。ヨーガ療法は、心と身体を“分けて”扱うのではなく、「心身一如」として捉え、不調の根底にある“生き方”や“価値観”にまでアプローチし、“本質から癒す”統合的な実践法です。「わかってはいるけれど、やめられない」という無意識のパターンにも、ヨーガの智慧は働きかける力を持っています。
本講座では、伝統のヨーガが目指した“心の静寂と内的自由”の在り方をベースに、医療や福祉などの現場でも活用されるヨーガ療法の理論と、一般的なヨガとの違いをご紹介。また、日常で実践できるイスヨガ・呼吸法・瞑想・気づきのワークを通して、“自分で自分を癒す”プロセスを体験していただきます。
癒しとは、誰かに“してもらう”ものではなく、自らの内側で“起こる”ものだとインド5000年の智慧は教えてくれます。「変わろうとする努力ではなく、気づきと統合から生まれる変容」それがヨーガ療法の核です。まずはセラピスト自身がその体験をすることで、提供する癒しの質も深まります。
〈ご注意事項〉
・締めつけのない動きやすい服装でお越しください。
タイツやストッキング、スカートは避けてください。
・更衣室はご用意しておりません。
・ヨガマットが必要ですが、当日レンタルも可能です(別途500円)。

講師プロフィール

毛塚由希子
ヨーガ療法士/公認心理師。ヨーガ・セラピー・スタジオ「ぷるなよが」(埼玉・大宮)主宰。
2004年にニューヨークから帰国後、都内・埼玉のヨガスタジオで指導を開始。2008年に認定ヨーガ療法士を取得し「ぷるなよが」を設立、2015年より大宮にスタジオを構える。インドのヨガ大学であるsVYASA大学CODEコース講師として、ヨーガ療法士養成講座(YIC・YTIC)でも後進の育成に携わる。
国内では東日本大震災後の東北や、海外ではタイ・キューバなどでのヨーガ療法ボランティア活動にも参加。近年は、モンゴル国立病院との共同研究を通じたアルコール依存症への支援や、アスリートのメンタルトレーニング、メンタルタフネスに関する研究に取り組み、心身の回復と変容を支えるヨーガ療法の可能性を探究している。sVYASAでは統計や研究方法の指導も担当し、国際学会での発表も行う。
伝統的なヨーガ修行を基盤とし、対話を大切にしながら、1人ひとりの“生きづらさ”や心身の揺らぎに寄り添っている。ポーズ・呼吸・瞑想・気づき・哲学を統合したヨーガ療法の実践を通じて、クライエントの身体的・心理的・社会的、そして“自分らしさや生きる意味”に関わる深い健康を取り戻すプロセスを支えている。
セミナー概要
日時 |
2025年10月25日(土) |
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会場 | 東京都立産業貿易センター 浜松町館 |
受講料 |
前売券 3,500 円(税込) 当日券 4,000 円(税込) |