普段、何を目的に施術を行っていますか? 癒し、疲労回復、痛みの緩和などさまざまな効果があるでしょう。しかし究極の目的は、クライエントばかりでなくセラピスト自身も幸福感を感じることだと思います。セラピスト、クライエント双方の幸福感を高めるためには、幸福ホルモンに注目する必要があります。ちょっとした触れ方のスキルを使うことで、普段の施術で大幅に幸福ホルモンをアップさせることができるでしょう。
プロフィール
山口創
桜美林大学リベラルアーツ学群 教授。博士(人間科学)。臨床発達心理士。親子から夫婦、高齢者に至るまで、人の健康と幸福をもたらすための触れる効果について、特に幸福ホルモン、オキシトシンの作用に注目した研究をしている。著書に『タッチの魔法 アロマの奇跡』(小社刊)、『手の治癒力』(草思社)、『人は皮膚から癒される』(草思社)など多数。最新刊は『幸福感の法則』(さくら舎)。