受けて癒され、見つかる技術
新たな商材も発見しよう!
見て触れるだけでなく、実際に施術が
受けられるブースも多数出展した。セミナーの合間には、出展ブースを巡りました。「EXPO」というだけあって、本当にさまざまなブースがありましたが、特に印象的だったのは「体験型」ブースが非常に賑わっていたこと。多種多様な施術や機器を体験しました。占いブースには長蛇の列ができ、「満席御礼」の掲示が出ていました。
体験メニューはイベントとして来場者が楽しめるとともに、来場者がセラピストである場合、その製品や手技、手法が自身の目指すところにマッチしているかを検討するのに重要な要素です。これまで4年近く、コロナ禍により「実際の体験」が制限されてきたこともあり、より「リアルに知りたい」という来場者の気持ちが行動に現れているように感じました。
まず訪ねたのは、私自身ユーザーであり、卸取引もさせていただいている精油メーカー「フロリハナ」社。創業者でかつて講演をお願いしたご縁もあるデュラント睦子先生、いつも迅速かつ的確な受注対応でお世話になっている前田さんに直接ご挨拶できました。
普段メールや電話越しでしか話さない方々にリアルでお会いでき、製品への質問やリクエストを直接伝えることができるのは展示会ならでは。「出展の大きな目的は未知の方々に広く知っていただくため」と言い、そのために比較的珍しい精油も含め、多種類の精油を出品されていました。
タロットやオラクルカードの販売だけでなく、
カードリーディングも受けることができた。会期中に購入した方から、後日卸取引のご相談をいただくケースも多いとか。自社製品を知り尽くしている方々から、製品のバックグラウンドも含めた、普段なかなか聞けないお話を伺えた、非常にありがたい機会でした。
続いて訪れたのは、海外はもちろん国内のオラクルカード・タロットカードの販売・出版とともにオリジナルカード制作のサポートも行っている「ヴィジョナリー・カンパニー」。有料セミナーでは代表の大塚和彦先生が、オリジナルカードの製作事例について講義をされていました。
ブースには、「ごく一部!」と仰いながらも数多くのカードデッキが揃っていました。今回は『日本の神様カード』『日本の神託カード』、そして数日前に発売されたばかりだという『日本の浄土オラクルカード』など、日本で製作されたカードが多く出品されており、ご愛用者の方々との熱心な〝カードトーク〟に花が咲いていました。ブースの一画では神様カード公式リーダーによるリーディングが行われていました。
10の優秀作品を展示した
「第3回アロマ&ハーブクラフトコンテスト」に
参加し投じた一票。さて結果は?次に伺った「リアンソワンドテージャスアカデミー」は、眼鏡店で施術をしていた方々が集まり、視力アップのエビデンスを取りながら開発した、目の疲れに特化したヘッドスパのサロン&スクールです。講師としてWEBサイト「セラピストONLINE」やDVDで施術を披露している鎌田千華先生もいらっしゃり、サロンとともにスクールの案内もされていました。
ヘッドスパは近年専門店も増えており人気の施術ですが、今回の出展でホテル関係の方なども興味を示していたとか。予約でいっぱいだったため体験はできませんでしたが、スパの施術を見学させていただき、見ているだけでもとても気持ち良さそうでした。
さらに、フードセラピーのコーナで、「Natshell(ナッシェル)」のブースを発見。こちらは静岡県浜松市に拠点を置き、普段はオンラインや通販で、フラックスシード(亜麻仁)関連のフードなど、「プラントベース・ホールフード」の食生活を提案されています。かつて東京で主催された「栄養学分野のアインシュタイン」と称されるコリン・キャンベル博士の講演会を、『セラピスト』誌が取材したご縁から、今回初出展となったとのこと。
通販ではなかなか得られない実際のお客さまの生の声に接し、出展社同士でも数多くの交流が生まれ、ご自身もさまざまな施術を体験されたそう。「非常に良い経験をさせていただいたので、次回もぜひ出展を検討したい!」と笑顔でお話しくださいました。
16の出展社が集った「オーガニックナーレ」。
美味しくて身体に良いお弁当も販売!取材で動き回っている身体を癒してもらったのが、奈良を拠点とするサロン&スクール「オリエンタルジャムウアカデミー」でした。谷口晋一先生のセミナーでも成功サロンの一つとして紹介され、後述する「セラピスト大交流会」ではハーブティーのご提供も。代表の島さんから、お話を伺いながらジャムウ(インドネシア伝統の植物療法)ハンドトリートメントをお願いする機会をいただきました。
「東京の展示会に出展しても、奈良のサロンまで施術にご来店いただくのははなかなか難しいです。ここでは特にジャムウの魅力を多くの方に伝え、スクールで学んでともに拡げてくれる方にも出会える機会にできたら」と島さん。
そして「彼女も、あの彼女も、このセラピーワールドで出会ってスクールに入校し、今はこちら側(施術スタッフ)にいます」とスタッフを紹介してくださり、セラピーワールド東京への参加・出展がセラピーライフの転換点となる実例を目の当たりにし、こちらも感動をいただきました。
あらゆる参加者が交流!
「セラピスト大交流会」
セラピスト交流会には2日間延べ150名がエントリー。
交流を深め新たなビジネスの種が撒かれた。2日間を通して、もっとも「セラピーワールド東京」らしい企画と感じたのは、両日ともにメインステージで開催された「セラピスト大交流会」です。
全国から集まるセラピストや出展者の皆さま、そしてセミナーにご登壇されるような素晴らしい先生方が同じスペースに! 出展社により提供されたハーブティーが振舞われる中、司会の谷口晋一先生が、その日にご参加くださる〝スター〟な先生方を壇上でご紹介した後、全員で交流がスタート。
最初は遠慮がちだった方も、名刺やSNSアカウントを交換し自己紹介を始めると、少しずつ笑顔と会話が増えていきます。そして、新たなコラボレーションの種が生まれつつある会話も、幾つか耳にしました。
ひとり参加でどうしよう……という心配はご無用。セラピスト、出展社の方々はもちろん、著名な先生方も気さくにお声掛けくださるようなフレンドリーな雰囲気で、参加者の「セラピーへの愛情」と、「お互いに頑張りましょう」という心地よいエールのパワーに包まれた、素敵なひとときでした。
楽しめて「これから」に
つながる2日間
セミナーを終えた講師たちがサイン会スペースに。
憧れの先生との新たな交流が始まる。この会期中、大好きな、そして自らの仕事でもあるセラピーの世界で、数多くの製品やセラピー、人々に接する機会を得て、非常に有意義で楽しい時間を過ごすことができました。
冒頭の「よくある展示会ではない」という言葉の意味は、企業などのビジネス取引だけでなく、セラピーの利用者やそれを学びたい人々など、「個」も大切に企画運営をされていること。それが「セラピーワールド東京」の魅力なのだと、参加して深く実感しました。何より、来場者、出展社、講演者、運営者の皆さまが、とても楽しんでいる様子に大きなパワーをもらいました。ご縁をいただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。来年2024年は、11月29日(金)・30日(土)に開催が決まっているそうです。さらに素晴らしいイベントとなるよう、今から楽しみにしたいと思います。
Profile 中川めぐみさん
なかがわめぐみ 2000年よりセラピスト活動開始。リラックス&ヒーリングルーム、プランニングGreen Garden代表。リフレクソロジー、MLD、筋膜リリース等の技術やアロマセラピー、ハーブを用いた施術、講座、プロデュース等を幅広い場所・ジャンルで行う。
http://mon-tresor.la.coocan.jp/