テーマ
部門① 「和ハーブでつくるクラフト部門」
タイトル
長寿を祝う彩りの四季
作者
根津実千代
材料
・クロモジ 花、葉 合わせてカップ1
・ヨモギ 大さじ2分の1
・ニホンハッカ 大さじ2
・サンショウ実 小さじ1
・サンショウ葉 大さじ1
・干し菊 大さじ1
・ユズ顆粒 小さじ2分の1
・白檀 細カット状 小さじ1
・クロモジ枝 細めの枝5㎝カットした物 3本
・紅白の細めのリボンまたは紐 15㎝
・大き目の密閉瓶(タッパーでも可)
・完成したポプリを入れる好みの器
作り方
①クロモジ花と葉をよく混ぜ合わせ瓶に入れる。
②ハーブ類(ヨモギ、サンショウ葉、ニホンハッカ)はそれぞれ半量を手で揉んで香りをたたせる。
サンショウ実は半量を軽く潰して香りをたたせる。
残りはそのままの形で①に混ぜる。
③干し菊、ユズ、白檀もそのまま①に混ぜる。
④瓶を軽く上下させ(スプーンなどを使ってもよい)全体を混ぜ、蓋をして約2週間ねかせる。
⑤熟成させたポプリをお気に入りの器に移す。
⑥クロモジの枝を紅白の水引のイメージでリボンを結び、ポプリに添える。
使い方
長寿を祝うポプリとして使用。
年老いた両親を招き家族で集う食事会。
リビングで迎える懐かしい香り。
ポプリの材料ひとつひとつに記憶を手繰り寄せ、昔話に花が咲く…
目で見て、香りを楽しみ、触ってみる。
季節を感じる五感を刺激するポプリです。
敬老の日のプレゼント。菊枕、バスポプリのバリエーションとしても利用できるでしょう。
クロモジ枝は精油を垂らせば香りの保留材になります。
春はクロモジ、夏はニホンハッカ、秋は白檀(サンダルウッド)冬はユズの精油を垂らせば
より一層季節を感じられるでしょう。
夏は精油以外にハッカ結晶を加えても爽やかです(その場合、香りが強くなりがちなので量は加減すること)。
今回は精油は使わず自然の香りで優しい仕上げとなり、ご高齢の方々(両親含め)にも受け入れやすい香りになっています。材料はサンショウ葉以外はドライハーブを購入しましたが、手に入る物は天日干しして自家製で準備出来ると季節感も味わえて良いでしょう。
散歩して、野の花を摘み、天日干し、材料を集める…
高齢者施設のレクリエーションプログラムにも利用できそうです。
作品のアピールポイント
使い方と重複しますが…
和ハーブから連想されるのが、日本古来の香り、民間療法などでした。
以前身近な日本産ハーブを調べたことがあり、おばあちゃんの知恵袋的な薬用植物を知ったのですが、今回もその時のことを思い出しながらテーマを絞りました。
高齢者にとっては懐かしく、若い方には新しい、そんなクラフトを作りたい。
敬老や長寿を祝う、年齢の差はあれども家族で楽しめる、そして何より高齢者から教えてもらえる…
そんな時間が過ごせたら幸せですし、温かい気持ちになれるでしょう。
五感へのアプローチはお疲れ気味の現代人にも、記憶の薄れた高齢者にもきっと良い結果をもたらすことと思います。
